2010年10月18日月曜日

オオバウチワエビ(大歯団扇海老)

日本に生息する2種のウチワエビの一方。縁のトゲが少なく、斑点があるが、ウチワエビと大きさも印象もさほど差がないので、市場では同一に扱われている。平たく広がった体型ながら、意外と身は多く詰まっている。食用として味はイセエビに勝るとも劣らないながら、安く入手できるのが魅力。生きているのを水中から引き上げると、尾と頭を強く打ち付けることから、パッチンエビとも。














加熱での色の変化は小さい。

2010年8月11日水曜日

マルオカブトガニ(丸尾兜蟹)

言わずと知れた生きた化石。尾の断面が丸いことからその名が付けられている。
殻はエナメル状で、エビやカニと異なり火を通しても赤くならない。身の味は苦いが、一部の国では薬膳料理として食べられる。
鋏角亜門であり、クモやサソリに近い。裏返せばなるほどクモっぽいと思える。



2010年8月1日日曜日

アミメノコギリガザミ(網目鋸蝤蛑) オス

ノコギリのように突起の並ぶ体と、網目模様が特徴。別名マングローブガニのとおり、沖縄などではマングローブ林に住む。浜名湖産のドウマンと呼ばれるものが最も美味しいらしい。
鋏脚がたいへん強く頑強で、オスのものは肉食動物の顎を思わせる。茹でると鮮やかなオレンジ色に変化する。











タカアシガニ(高足蟹) メス

甲殻類最大の大きさに成長する種で、日本近海の太平洋側で漁獲される。静岡県沼津市戸田地方では特産として観光の目玉になっている。甲羅は魔除けとして閻魔の顔が描いたものが飾られる。メスはオスと比べ大変小さな鋏脚だが、実用的である。




2010年7月16日金曜日

イガグリガニ(毬栗蟹)





ホラガイ(法螺貝)

大型で形、色柄の美しい貝で、装飾品及び楽器に重宝される。その音は魔を払うとされ、修験の法具として使われる。また、珊瑚を荒らすオニヒトデ(鬼海星)を捕食する。
内部はオレンジ色で、光に透過させるといっそう鮮やかに映える。














[VOON] V_510056
自作法螺貝の音。素人作りながら、一応でました。聞こえはともかくですが。

2010年7月12日月曜日

ハコエビ(箱海老)

平面的な箱状の体型が特徴的で、カマクラエビとも呼ばれる。熱を通さなくても鮮やかでめでたい紅白であるが、漁獲量が安定せず身の味は水っぽいので流通しない。剣状に長く伸びた触角も特徴的。